人生が決まった日

思い

シルバーアクセサリーとの出会いを書く。
読めばオレという人間がわかる。

あなたの人生と重ねながら読んでほしい。


「何を作って生きる人になろうかな~?」

 行き着いたのが、

(モノ作り)×(ファッション)×(音楽)

 = シルバーアクセサリー

今日はこの話。



■人生のベース


幼い頃から美術系のテレビ番組が好きだった。

作品より、作り手・職人に興味がある。
どうやって作っているのか知りたい。
作業風景を見たい。

土練ったり、
木削ったり、
鉄叩いたり。

漆とか、金箔とか、墨とか。

やってる人たちは楽しそうに見えた。
そして、
自分でもやってみたいと思うようになる。

この頃から、

オレは何を作る人になろうかな~?
モノ作ってる人って、大工さんとか~?。
絵描きってどうすりゃなれるの~?

とか考えだした。

小学校一年生くらい。

「モノ作り」がオレの人生のベースになった。


カッコつけだした頃


小学校六年生、ファッションに興味を持ち出す。

自分の好みができる。
ブランド、メーカーを気にし始めた。

ナイキだ~、やっぱミズノがいいわ~、なんて。

中学生になると、ファッション雑誌を見だす。
FINEBOYSとか。

当時は
バッシュ(バスケットシューズ)が流行ってた。
小遣い貯めて、ズームフライトってやつを買った。

バスケやってないのに…。


衝撃食らった


中二の時、ショーゴが転校してきた。
明るく楽しいヤンキー。仲良くなった。

ショーゴんちにあったのが、エレキギター。
初めて触った。
帰り際、一本のカセットテープをくれた。

聴いてみると……衝撃を受けた。

なんなんだ、この音楽はー⁉

激しさ、荒々しさ、スピード感…。 

初めて触れる世界。

X(エックス)だった。
存在は知ってたが、ちゃんと聴いたのは初めて。

ドハマリした。

見た目にもヤラれた。
逆立てた髪、メイク、派手な服……。 

ビジュアル系と呼ばれた。

オレの中でファッションと音楽が繋がった。

高校生の頃、「パンク」が流行りだす。
パンクはビジュアル系よりも、
音楽的にもファッション的にも性分に合った。

オレはパンクキッズになった。


■失敗から…


パンクキッズ大学生のオレは、
ゴツめのドクロのリングが欲しくなった。

シルバーアクセサリーである。

雑誌のページをめくって探す。
いろいろあるが、どれがいいのかわからない。

チャっちーのは嫌だな…。
使える金は多くない…。
高いのにチャっちー。これは最悪だ…。

調べてると、
アートクレイシルバーってのを見つけた。

粘土で形を作り、
専用の釜に入れてレンジでチンすると、
銀になるってやつ。

これはイイ。
リング以外も欲しい。
他のも作ればトータルで安上がりだー!

リングより高い金を出してキット一式を購入。

結果は……  大失敗…。。。 泣…。。。

出来上がったものは、しばらくすると割れた。
中が粘土のままだった。

なんだこりゃ?
売ってるのもこの作り方でやってんのか?

怒り、悔しさ、情けなさ。キレながら、調べる。

すると、
多くがロストワックス法という別の方法だと。

さらに調べると、
アクセサリーを自作できる、教室を発見。
工房がある店で、職人が教えてくれる。

さっそく申し込んだ。


人生で最初のリング


まず、
ワックスというロウみたいな物で原型を作る。
で、鋳造する(外注)。
で、上がってきたキャストを仕上げる。

最初は基本ってことで、
シンプルな平打ちリングを作る。

ワクワク…。

初めて触るワックス。
自分で決めた寸法に切ったり、削ったり。

めちゃ楽しい。その週はここまで。

次週、今度は仕上げ。
銀になってきた原型を磨く。

サイズを合わせ、
湯道を削り、
サンドペーパーで研磨、
バフでピカピカに仕上げる。

作業は全部、めちゃくちゃ楽しかった。

出来上がったリングは
アートクレイシルバーとは全然別モノ。
割れるはずもない。

初めて作った自作のシルバーリング。 
ニヤニヤ…。

余韻に浸りながら、
店に並んでいる商品をボーっと見ていると、

急に頭の中に考えが浮かび、衝撃が走った。

「あぁ~、
 オレはこれらを作れるようになるんだなあ~」
 

って。

その時は、シンプルなリングを1個作っただけ。

当然、
オレにそれらを作る技術はない。
多くは作り方もわからない。

でも確信したんだ。

頑張ってこれらを作れるようになるぞー!
って決意したのではない。

オレはこれらを作れるようになる。って、

もう決定していることを認識した瞬間だった。

根拠のない自信よりも確かなものを鮮明に感じた。


■ (モノ作り) × (ファッション) × (音楽)
  = シルバーアクセサリー


ファッションに興味を持った時、
モデルになったり、
服を作る自分の姿は頭に浮かばなかった。

ギターを手にした時、
ステージに立つ自分は思い浮かばなかった。

でも、

リングを初めて作った時、

シルバーアクセサリーを作り続ける姿を見た。

鮮明に。

(ファッション)だけ、
(音楽)だけ、 では反応しなかった。

(モノ作り)という土台に
(ファッション)と(音楽)が掛け合わされた時、

ガキの頃からの問い、

「オレは何を作って生きる人になろう?」

の答えが出た。

オレは、
シルバーアクセサリーを作って生きる人になる。

19歳、オレの人生が決まった瞬間。

この時の気持ちを忘れていない。

そこから25年経ち、多くの技術を身につけた。
今も作業は全部、楽しい。
自分を見失いそうになったら、この時に立ち返る。

あなたの人生が決まる瞬間はいつだった?


作品を見てみる

コメント